健康経営宣言
HEALTH MANAGEMENT DECLARETION
職員一人ひとりが自らの健康増進を意識し、心身ともに健康で活き活きと働くことができる職場づくりを行うことが大切です。40歳以上において、高血圧、糖尿病、脂質異常症の指摘・疑いのある者の割合は年齢とともに増加していきます。このため、生活習慣病などの疾病の高リスク者に対する重症化予防や業務パフォーマンスの低下予防に取り組むことが必要です。
「良い仕事には健康があってこそ」を健康経営のテーマとし、職員が安心して健康に働き続けられるよう健康経営に取り組んでいきます。
健康経営優良法人(2024大規模法人部門)認定
当院は、経済産業省および日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定されました。
2022年から3年連続の認定となります。
※健康経営は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
やまなし健康経営優良企業認定
社員の健康増進に取り組む事業所を山梨県知事が認定する「やまなし健康経営優良企業認定制度」において当院は「やまなし健康経営優良企業」に認定されました。
(令和5年1月認定)
健康宣言書
当院では、職員が元気に働ける職場づくりとして以下の取り組み実施し、健康経営に取り組むことを宣言します。
事業所名:医療法人桃花会
事業主名:理事長 田中 真喜
1.健康診断の実施
法令に従い、社員に対して定期健康診断を実施します。
2.生活習慣改善を支援
メタボに着目した協会けんぽの特定保健指導を利用するように努めます。
心身の健康を維持すべく、毎朝の健康体操を取り入れ一次予防にも取り組みます。
3.検査・治療の推奨
再検査や治療の必要があった場合は受診するように推奨します。
4.職員の安全確保のため、下記の取り組みを実施します。
・感染症予防に向けた取り組みを実施します。
・労働安全衛生法に基づくストレスチェックを実施します。
5.職員の健康意識の向上に努めます。
健康経営を推進する組織体制
運動推奨
毎朝の健康体操実施
院内掲示板(パソコン画面)から健康体操動画を視聴できるようにし、朝礼時、部署ごとに動画を流し体操を行っています。
トレーニング設備と温泉設備を常設
従業員が自由に使えるトレーニング設備と温泉設備を常設しています。
健康運動指導士による支援
健康診断の結果BMI25以上の従業員を対象に健康運動指導士が面接を行います。個々の健康行動目標を設定し「チャレンジシート」により、個々の記録を管理、評価をしながら、設定した目標に挑戦することを支援する体制を整えています。
マラソン大会の参加費補助
地元で開催される「笛吹市桃の里マラソン大会」「武蔵野市民健康マラソン大会」の参加費を全額負担しています。日頃からトレーニングしている職員、マラソン大会出場をきっかけに走り出す職員と参加者は様々ですが、それぞれマラソンに関する話題が増え交流の場が広がります。マラソン大会当日は沿道の方々から温かい声援をいただき、改めて地域の皆様とのつながりを感じる機会にもなっています。
健康促進
定期健康診断の実施
2020年度 受診率 100%
2021年度 受診率 100%
2022年度 受診率 99.2%
2023年度 受診率 100%
受診勧奨
健診結果に有所見(要精密検査・要治療)がある従業員に受診勧奨を行っています。
2020年度 有所見 58.3% 受診率 51.4%
2021年度 有所見 56.7% 受診率 33.3%
2022年度 有所見 48.8% 受診率 45.9%
2023年度 有所見 52.7% 受診率 55.9%
健康手帳の配布
2020年度から自身の健康行動を習慣化してもらうため従業員一人ひとりに「健康手帳」をファイルにして配布しています。(厚生労働省 健康手帳引用)この手帳には、職員健診や、血圧、体重測定の数値、各種がん検診、特定保健指導、健康教室、健康相談、骨粗鬆症健診などの記録が5年間記載できるようになっています。
特定保健指導の実施
メタボリックシンドローム予防の観点から、対象となる従業員に生活習慣改善に取り組んでもらうよう「協会けんぽの保健指導」を活用しています。
2020年 受診率 66.7%
2021年 受診率 55.5%
2022年 受診率 87.5%
2023年 受診率 71.4%
慢性疾患診療費補助制度
従業員が外来受診し、その際支払う医療費は、月額3000円までを福利厚生として病院が補助しています。
また、慢性疾患診療費補助制度を設け、対象となる慢性疾患に該当する従業員が定められた要件を満たした場合には、その疾病にかかる医療費は全額病院補助しています。
骨粗鬆症予防
2020年度から骨粗鬆症を予防するため、50歳以上の女性従業員を対象に骨密度検査を行っています。
がん検診支援
・健康診断時にピロリ菌検査、前立腺がん検査、卵巣がん検査を実施しています。
・2021年度からは乳がん検診(40歳以上)、子宮頸がん検診(20歳以上)を対象に検査費用の補助を行い、年に1回の受診を奨励しています。
・2022年度からは乳がん検診を受けやすくするため、検診車による乳がん検診を全女性職員に実施しています。
乳がん検診受診率
2021年度 7.4%
2022年度 80.6%
2023年度 78.3%
歯科検診の実施
歯の健康は体の健康に大きく関わるため2023年度から希望者を対象にした歯科検診を実施しています。
メンタルヘルス
ストレスチェックの実施
受検率
2020年度 100%
2021年度 96.3%
2022年度 92.0%
2023年度 93.9%
相談窓口の設置
高ストレス者と評価された職員は、本人からの申し出があれば、医師の面談を受けられる体制を整えています。
また、委託している会社が集団分析を行い、匿名化された中で経営企画会議の中でその結果を共有し、検討をしています。
禁煙
受動喫煙防止への取り組み
病院敷地内での喫煙を禁止しています。(敷地内全面禁煙)
職員の喫煙率
2020年度 14.2%
2021年度 12.6%
2022年度 12.8%
2023年度 12.4%
喫煙者への支援
・禁煙外来の医療費補助を行っています。
・禁煙の動機付けとして喫煙が及ぼす健康被害を動画やパンフレットにより伝えています。また、肺機能検査の実施も予定しています。(新型コロナウイルスの感染拡大状況をみながら実施)
国立がん研究センターの研究参加
喫煙者への支援につながるよう2022年から、国立がん研究センターによる「喫煙対策のよりよい進め方」についての実証研究に参加しています。2023年には、研究チームの支援を受けながら「禁煙キャンペーン」を実施し、禁煙成功者を生みだすことに成功。このキャンペーンは今後も続けていく予定です。
感染予防対策
予防接種の推奨
インフルエンザ接種率 100%
従業員の予防接種管理体制
・定期職員健診にてHBs抗原、抗体検査、HCV抗原、抗体検査を実施し、「職員の感染性疾患管理基準」に則り、ワクチン接種を行っています。
・2022年の定期職員健診にて全職員に対し「風疹、麻疹、水痘、ムンプス」の抗体検査を実施し、十分な免疫を有しない職員にはワクチン接種を推奨。今後入職する職員にも同様に雇入健診時に検査を実施しワクチン接種の推奨を行っていきます。検査結果は安全衛生委員会が管理しています。
従業員個人での記録管理
麻疹、風疹、水痘、ムンプス、B型肝炎などの既往歴、予防接種歴、抗体価検査の結果を自身で管理できるよう「医療関連感染予防に向けた個人記録」(当院オリジナル)を配布しています。
コミュニケーション
地域のイベントへの参加
地域住民の健康と福祉の増進を図り住民相互の繋がりを深めることを目的として開催される「いちのみや絆まつり」に、「検査コーナー」(血圧、骨密度、膝の健康チェック等)「相談コーナー」(医療・介護・リハビリ・健康について等)、また、アロマ委員による「アロママッサージ」「リボンレイ作り」コーナーを設け、医師、看護師、リハビリ、社会福祉士等の他職種によるチームで参加しています。
従業員のコミュニケーション強化の取り組み
・従業員の親睦会「桃和会」にて「新人歓迎会」「納涼会」「新年会」「ボウリング大会」等を開催。(新型コロナウイルス感染症予防のため開催を見合わせています)
・山梨県民間病院協会主催のソフトボール、バレーボール大会に参加。
・毎日、最低3000歩。運動の習慣化と従業員のコミュニケーションの活性化につながるよう1day3000(ワンデーサンゼン)企業対抗ウォーキングイベントに2022年から毎年参加しています。
患者さんとのコミュニケーション
・レクレーション委員会による「夏祭り」「クリスマス会」の開催
(新型コロナウイルス感染症予防のため開催を見合わせています)
・アロマ委員会による「ラベンダー刈り」
初夏になると当院の敷地に植えられているラベンダーが一斉に咲き始め心地よい香りを運んでくれます。毎年6月にアロマ委員会が「ラベンダー刈り」を企画し、天気の良い日に各部署のスタッフと患者さんが一緒にラベンダー刈りをします。院外でのこのイベントで患者さんもスタッフも気持ちよいひと時を過ごしています。
市民公開講座の開催
毎年、医療に関するテーマを決め、地域住民の方々に参加して頂ける講座を開催しています。
こちらの講座には取引先の方々にも参加して頂いております。
業務パフォーマンス
実績値
2024年9月 | |
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①アブセンティーイズム | 4.65 / 年 |
②プレゼンティーイズム | 0.33% |
2023年9月 | |
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③ワークエンゲイジメント | 2.53点 |
測定方法
①病気による欠勤の日数を従業員アンケートで聴取。実績値は全従業員平均
②QQmethodを用いて年間の生産性低下割合を算出。実績値は全従業員平均
③は新職業性ストレス簡易調査票にて測定。実績値は全従業員平均
気づき・見える化(管理者・従業員に対する教育)
健康コラムの掲載
月1回発行している病院広報「かわらばん」に健康経営エキスパートアドバイザーによる「ヘルスチャレンジのヒント」を掲載しています。
従業員に対する教育(入職時)
入職者オリエンテーションにて、感染予防対策、医療安全、安全衛生についての教育を行っています。
体力測定会の実施
健康の維持増進にはすべての体力がバランスよく高い状態であることが望ましく、体力測定をすることで、どの体力が高く、どの体力が低いのかを把握することができます。「健康プログラム」参加者に年2回体力測定会を実施し、取り組みの成果を評価しています。
高年齢労働者にロコモ度テストを実施
いつまでも元気で過ごすために、自身の体力低下のサインを見逃さないことが大切となります。ロコモ度テストにより「立つ」「歩く」といった身体能力(移動機能)の状態を確認し、ロコモ度1・2となった職員にはロコモ度体操や健康プログラムへの参加を案内しています。
歩行速度測定の実施
歩行速度と健康寿命には大きな関係があり、普段歩行速度が速い人ほど推進力・リズム・バランス良く歩けることで、様々な生活習慣病予防につながり健康寿命が長いと報告されています。当院では問診票により「同年齢の同性と比較して歩く速度が遅い」と回答した従業員を対象に歩行解析ソフト「アユミアイ」を用いて歩行速度測定を実施しています。測定後は健康プログラムへの参加を案内し、身体機能の低下予防に努めています。
食事
管理栄養士による支援
健康診断の結果BMI25以上の従業員を対象に管理栄養士が面接を行います。個々の健康行動目標を設定し「チャレンジシート」により、個々の記録を管理、評価をしながら、設定した目標に挑戦することを支援する体制を整えています。
栄養成分の表示
従業員が食べている昼食メニューにカロリー、脂質、たんぱく質、食塩等の栄養成分を表示し各部署、職員食堂に掲示しています。
ワークライフバランス
休職者の復職支援
治療と仕事の両立支援
両立支援コーディネーターによる研修を実施